高級な餡子の話

高級感を味わう餡子

昔から餡子=高級なものといった印象があります。これには、餡子の原料でもある小豆や砂糖が高級なものだったという原因があります。

今でこそ餡子の原料である、小豆も砂糖も低価格で大量に購入することが出来ますが、少し前までは違っていました。
前回紹介をした、砂糖も、江戸時代の将軍徳川吉宗がサトウキビの栽培を指示したことで、サトウキビの生産が進み一般にも砂糖が普及しただしたという話はしました。
そして、小豆ですが。この小豆も昔は簡単に手に入るものではなく、気候などの影響からその生産数は不安定でした。そのことから、あずき相場と呼ばれる時代があり、先物取引市場で起こった事件を小説にしたものが有名になって、小豆のことを「赤いダイヤ」と言って、先物取引では有名になったのです。

このことが影響したかは実際に判断することは難しいのですが、昔から関西(とくに近畿地方)では小豆色が高級感のある色として多くの人に人気です。
着物などの染物にも小豆色のものが多く取り入れられて、現代でも鉄道会社などが、小豆色の電車は高級感があるとして、創業してからずっと小豆色の電車で運行しているところもあります。

餡子はおいしいものですが、高級感を味わうことが出来るものとしても楽しめ、最近では安価で様々な餡子を使ったお菓子をネットでも注文することが出来るようになり、高級なお菓子というよりも、ちょっと贅沢なお菓子になってきたのではないでしょうか。